VISAカードは、請求書カード払いで最も幅広く対応されているブランドです。当サイトが調査した25社のうち24社がVISA(Mastercard含む)に対応しており、ブランドを理由に利用できないことはほとんどありません。
ただし、サービスによって手数料率は2.7%〜4.4%と大きく開きます。課税・非課税の違いや最低手数料の有無も異なるため、「VISAが使える」だけで選ぶと手数料で損をする可能性があります。
※ 手数料率・対応条件はサービスごとに異なります。あなたの事業形態・金額・期限に合ったサービスは6問診断で確認できます。
VISAカードで請求書カード払いを使う仕組み
請求書カード払い(BPSP)は、届いた請求書の支払いをクレジットカード決済に置き換えるサービスです。利用者がサービスに請求書情報を登録すると、サービスが取引先へ銀行振込で立替払いを行い、利用者のカードに後日請求される仕組みです。
VISAカードの場合、Visa/Mastercardの国際ブランドネットワークを経由して決済が処理されます。取引先にはカード払いであることは通知されず、通常の銀行振込として届きます。
VISAブランドに対応している主なサービスの基本情報は以下のとおりです。
| サービス名 | 手数料率(税込) | 最低手数料 | 課税区分 |
|---|---|---|---|
| 支払い.com | 4.4% | なし | 課税 |
| DGFT | 3.3% | 330円 | 課税 |
| INVOY | 3.0% | 300円 | 非課税 |
| ラボル | 3.0% | なし(最低利用額1万円) | 非課税 |
| フリーウェイ | 2.7% | 600円 | 非課税 |
| 三井住友カード | 3.0% | 300円 | 非課税 |
※ 上記は代表的なサービスの抜粋です。当サイトでは25社の条件を調査しています。
使える条件と使えない条件
VISAカードはほとんどのサービスで利用できますが、「使えるかどうか」と「どのサービスが合うか」は別の問題です。以下の3つの軸で判定が分かれます。
サービスごとの対応状況
調査した25社のうち、VISAに対応していないのはJCB請求書カード払い(JCBプロパーカード専用)のみです。それ以外のサービスはすべてVISA対応のため、ブランドの時点で選択肢から外れることはほぼありません。
| ブランド | 対応数 | 判定 |
|---|---|---|
| VISA / Mastercard | 24社 | ほぼ全サービスで利用可 |
| JCB | 21社 | 多くのサービスで利用可 |
| AMEX | 4社 | 対応サービスが限られる |
| Diners | 1社 | DGFTのみ |
VISAは対応範囲の広さで他ブランドより優位です。AMEXやDinersの場合は対応サービスが限られるため、VISAカードを持っていること自体が選択肢の幅を広げる要因になります。
手数料率の違い
VISAが使えるサービスは多いものの、手数料率はサービスごとに大きく異なります。もう一つ注意が必要なのが「課税区分」です。手数料に消費税がかかるサービス(課税)と、かからないサービス(非課税)があり、税込換算で比較しないと実際の負担額を見誤ります。
| 手数料帯 | 該当サービス例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 2.7%〜2.95% | フリーウェイ、ゆとりペイ、LP | 低コスト。最低手数料600〜990円に注意 |
| 3.0%〜3.3% | INVOY、三井住友、DGFT、ラボル | 中間帯。サービスごとに振込スピードや社保対応が異なる |
| 3.5%〜4.4% | 支払い.com、弥生、リクルート | 高めだが最低手数料なし・即日対応など付加条件あり |
手数料率だけでなく、最低手数料の有無も重要です。少額(5万円以下)の請求書では最低手数料が割高になる場合があります。金額に応じて有利なサービスが変わる点に注意してください。
発行会社による制限
一部のサービスでは、VISAブランドであっても発行会社(カード裏面の発行元)によって利用条件が異なる場合があります。
たとえば支払い.comでは、AMEXはセゾン・三菱UFJニコス発行に限定されています。VISA/Mastercardについては発行会社の制限は公表されていませんが、サービスによっては特定の発行会社のカードで決済エラーが出る可能性がゼロではありません。
利用前に各サービスの公式サイトで対応カードの条件を確認することを推奨します。
金額別の手数料目安
VISAカードで利用した場合の手数料は、サービスの手数料率によって以下のように変わります。最安水準(2.7%)と最高水準(4.4%)の差額を示します。
| 支払い金額 | 2.7%の場合 | 3.0%の場合 | 4.4%の場合 |
|---|---|---|---|
| 10万円 | 2,700円 | 3,000円 | 4,400円 |
| 30万円 | 8,100円 | 9,000円 | 13,200円 |
| 50万円 | 13,500円 | 15,000円 | 22,000円 |
| 100万円 | 27,000円 | 30,000円 | 44,000円 |
100万円の支払いでは、最安と最高で17,000円の差が出ます。月に複数回利用する場合、年間で数十万円単位の差になるため、手数料率の確認は重要です。
手数料の負担額を具体的に確認したい場合は、手数料シミュレーターで複数サービスを比較できます。
今月の判断:VISAカードなら選択肢は広い
ここまでの条件を整理すると、VISAカードでの請求書カード払いは以下のように判断が分かれます。
| 判定 | あなたの条件 | 補足 |
|---|---|---|
| 利用できる | VISAカードを保有しており、JCB請求書カード払い以外のサービスを検討している | 24社から条件に合うサービスを選べる |
| 条件による | 少額(5万円以下)の請求書で、最低手数料が高いサービスを検討している | 最低手数料の有無でコストが変わる。金額に合ったサービスを選ぶ必要がある |
| 利用が難しい | JCB請求書カード払いを利用したい場合(JCBプロパーカード専用のため) | VISA非対応はこのサービスのみ。他のサービスを検討すれば利用可能 |
VISAカードはブランドとしての対応範囲が最も広いため、「使えるかどうか」よりも「どのサービスが条件に合うか」が判断の焦点になります。手数料率・振込スピード・社会保険料対応など、あなたの事業条件に合ったサービスを選ぶことが重要です。
次の一手
VISAカードは対応サービスが多い分、手数料率・振込スピード・対応条件など比較すべき項目も多くなります。事業形態や今月の状況によって最適なサービスは変わります。
事業形態・カードブランド・支払い金額・期限の4条件から、今回の条件に合うサービスを判定できます。
6問・約1分で完了します。診断結果に応じて、条件に合うサービスを提示します。
よくある質問
VISAとMastercardで対応サービスに違いはある?
ほとんどのサービスでVISAとMastercardは同一の扱いです。対応サービス数・手数料率ともに差はありません。どちらのブランドでも同じ条件で利用できます。
VISAデビットカードやプリペイドカードでも使える?
多くのサービスはクレジットカードのみ対応です。ただし、ゆとりペイはデビットカード・プリペイドカードにも対応しています。利用したいサービスの公式サイトで対応カードの種類を確認してください。
VISAカードのポイントは付与される?
カードの発行会社・種類によって異なります。請求書カード払い(BPSP経由)の決済がポイント付与対象になるカードが多い一方、一部のカードではポイント対象外または還元率が下がる場合があります。利用するカードの規約を事前に確認してください。
法人カードでなく個人名義のVISAカードでも使える?
個人名義のVISAカードでも利用できるサービスが大半です。ただし、請求書の宛名とカード名義が一致しない場合、サービスによっては追加確認が入る可能性があります。宛名と名義の関係が気になる場合は、名義に関する記事も参考にしてください。
